2021年3月8日、ついに「シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇」が公開されました。長年待ち望んでいたファンも多かったのではないでしょうか。この作品は、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズの4作目にして完結編。1995年のテレビシリーズ「新世紀エヴァンゲリオン」から始まったエヴァンゲリオンシリーズの、正真正銘の最終作です。
当初は2020年6月公開予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で2度にわたり延期されました。公開延期が発表されるたびに、SNS上では「またか…」という落胆の声や、「仕方ない、待つしかない」といった冷静な意見など、様々な反応が見られましたね。
あらすじ
物語は、赤い大地へと変貌したパリから始まります。WILLEのクルーたちは、エッフェル塔を武器として使ってしまうほどの大規模な戦闘を繰り広げながら、EVA8号機を駆るマリと共に「ユーロNERV第1号封印柱」の復旧作業を行います。その後、前作「Q」で登場した第3村での生活が描かれます。ニアサードインパクトの避難民村である第3村は、自然に囲まれた穏やかな場所。シンジは、アスカやケンスケ、トウジ、ヒカリたちと共同生活を送る中で、少しずつ心を取り戻していきます。
しかし、そんな平和な日々も長くは続きません。WILLEは、NERVとの最終決戦に向けて動き出すことになります。シンジは、再びヴンダーに乗り込み、マリと共に改8号機γで出撃。壮絶な戦いの末、マイナス宇宙へと突入し、父・ゲンドウとの対峙を経て、自身のトラウマや葛藤と向き合っていくことになります。
魅力的なキャラクターたち
エヴァンゲリオンシリーズといえば、個性豊かなキャラクターたちも魅力の1つです。本作では、おなじみのキャラクターたちがそれぞれ成長した姿を見せてくれます。
例えば、シンジはこれまでのシリーズを通して、内向的で優柔不断な少年として描かれてきました。しかし、本作では、過去のトラウマを乗り越え、自分の意志で未来を切り開こうとする力強い姿を見せてくれます。アスカもまた、過去の呪縛から解放され、新たな一歩を踏み出します。そして、マリはシンジの成長を促す重要な役割を担い、物語の鍵を握る存在として活躍します。
その他にも、ミサトやリツコ、カヲル、レイなど、魅力的なキャラクターたちが登場し、それぞれが重要な役割を果たします。
話題を呼んだ演出の数々
「シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇」は、その演出も大きな話題となりました。特に印象的なのは、クライマックスのシーンで、実写とアニメーションが融合した斬新な表現が用いられています。宇部新川駅の風景が実写で映し出され、その中にアニメのキャラクターたちが登場するシーンは、多くの観客に衝撃を与えました。
また、劇中では、過去のエヴァンゲリオンシリーズを彷彿とさせるシーンやセリフが散りばめられており、ファンにとっては懐かしさと共に感慨深い気持ちになる演出も。SNS上では、これらの演出について考察するコメントや、過去の作品との関連性を指摘するコメントが多く見られました。
作品が投げかけるメッセージ
「シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇」は、単なるエンターテイメント作品ではなく、深いメッセージ性を持った作品です。自己肯定感の低さやコミュニケーション不足、人間関係の難しさなど、現代社会における様々な問題を描き出し、それらと向き合い乗り越えていくことの大切さを伝えています。
また、親子の絆や、他者との繋がりについても深く描かれており、多くの人々の共感を呼ぶ作品となっています。
「シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇」は、エヴァンゲリオンシリーズの集大成として、多くのファンに感動と興奮を与えた作品です。
コメント