2022年ネット流行語で振り返る一年:あの時、ネットはこうだった

2022年も様々な言葉がインターネットを賑わせました。SNS、動画サイト、ニュース記事など、あらゆる場所で飛び交った言葉たちは、その年の世相や流行を色濃く反映しています。この記事では、特に話題となったネット流行語を10個厳選し、その意味や背景、広まった経緯などを解説していきます。これらの言葉を通して、2022年という時代を振り返ってみましょう。

目次

ウタ(ONE PIECE FILM RED)

2022年のネット流行語大賞で年間大賞を受賞したのは、『ONE PIECE FILM RED』に登場する歌姫「ウタ」でした。映画の大ヒットとともに、彼女の歌声やキャラクターは多くの人々を魅了し、関連ワードがSNSを席巻しました。ウタの歌唱力、物語における重要な役割、そして映画自体の盛り上がりが相乗効果を生み、圧倒的な存在感を示したと言えるでしょう。

タコピーの原罪

漫画『タコピーの原罪』は、その衝撃的な内容で大きな話題を呼びました。いじめや家庭環境といった重いテーマに正面から向き合った本作は、読者に深い爪痕を残し、「タコピーの原罪」という言葉自体が、作品の持つ独特な雰囲気やテーマ性を象徴する言葉として広まりました。賛否両論を巻き起こしながらも、多くの人の記憶に残る作品、そして言葉になったと言えるでしょう。

モンキー・D・ルフィ

長年にわたり愛され続けている漫画『ONE PIECE』の主人公、モンキー・D・ルフィも、2022年に再び注目を集めました。映画『ONE PIECE FILM RED』の影響はもちろん、原作の展開も大きく影響しているでしょう。ルフィの不屈の精神や仲間を大切にする姿勢は、時代を超えて多くの人々の心を捉え続けているのです。

SPY×FAMILY

遠藤達哉による漫画『SPY×FAMILY』は、アニメ化をきっかけに爆発的な人気を獲得しました。スパイの父、殺し屋の母、超能力を持つ娘というユニークな家族構成と、コミカルなストーリー展開が幅広い層に支持され、「SPY×FAMILY」という言葉自体が、作品の代名詞として定着しました。

ずんだもん

東北地方の方言を話す可愛らしいキャラクター「ずんだもん」は、動画配信を中心に人気を集めました。独特の語り口や愛らしい見た目は多くの人々を惹きつけ、関連動画やグッズなども多数展開されました。「~だもん」という語尾は、多くのネットユーザーに親しまれ、様々な場面で使用されるようになりました。

ELDEN RING

フロム・ソフトウェアが開発したアクションRPG『ELDEN RING』は、その高難易度と奥深い世界観で世界中のゲーマーを魅了しました。「死にゲー」と呼ばれるほどの難易度ながらも、その達成感や探索の自由度の高さが評価され、「ELDEN RING」はゲーム界隈で大きな話題となりました。

ポケモンSV

人気ゲームシリーズ「ポケットモンスター」の最新作『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』、通称「ポケモンSV」も、発売前から大きな注目を集めました。オープンワールド形式の採用や新しいポケモンたちの登場など、様々な要素が話題となり、「ポケモンSV」はゲームファンにとって見逃せないキーワードとなりました。

壱百満天原サロメ

バーチャルYouTuber(VTuber)グループ「にじさんじ」に所属する壱百満天原サロメは、独特のキャラクター設定と配信スタイルで人気を集めました。「ですわ」といったお嬢様口調や、予測不能な言動は多くの視聴者を惹きつけ、「壱百満天原サロメ」という名前はVTuber界隈で広く知られるようになりました。

にじさんじ甲子園2022

VTuberグループ「にじさんじ」が主催する野球ゲーム大会「にじさんじ甲子園」も、2022年に大きな盛り上がりを見せました。所属VTuberたちがチームに分かれて競い合う様子は、多くのファンを熱狂させ、「にじさんじ甲子園」は夏の風物詩として定着しつつあると言えるでしょう。

ちいかわ

イラストレーターのナガノが描く漫画作品『ちいかわ』は、可愛らしいキャラクターと時にシビアな世界観のギャップが魅力です。アニメ化もされ、子供から大人まで幅広い層に支持されています。「ちいかわ」という言葉は、作品の愛らしさと独特な世界観を象徴する言葉として広く浸透しました。

まとめ

2022年のネット流行語を見ていくと、アニメ、ゲーム、VTuberといったエンターテイメント分野の言葉が多く見られました。これは、インターネットがエンターテイメントの発信地として重要な役割を果たしていることを示しているのではないでしょうか。また、SNSを通じて情報が瞬時に拡散される現代において、言葉の流行はますます加速していくことでしょう。これらの言葉は、2022年という時代を記録する大切な手がかりとなり、後年振り返った際に、当時の空気や熱気を鮮やかに蘇らせてくれるに違いありません。時代を映す鏡とも言える流行語、これからもその動向から目が離せません。

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