マクロス7

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あらすじ:謎の敵と歌の力

西暦2045年。人類がゼントラーディとのファーストコンタクトを果たしてから35年以上が経過し、宇宙移民船団は銀河の彼方へと旅立っていました。メガロード級移民船団に続き、100万人規模の新マクロス級超長距離移民船団が続々と送り出される中、7番艦マクロス7を中核とする第37次超長距離移民船団もまた、移民惑星を求めて広大な宇宙を航海していました。

船団内の居住スペース、シティ7では地球と変わらぬ町並みが再現され、民間人・軍人合わせて100万人以上の乗組員が平和な日々を過ごしていました。しかし、ある日、船団は正体不明の敵バロータ軍の奇襲を受けます。彼らに「スピリチア」と呼ばれる生命エネルギーを奪われた兵士や市民は、生きる気力を失い、生命活動さえ脅かされる事態に陥ってしまうのです。

そんな中、ロックバンド「Fire Bomber」のボーカリスト、熱気バサラは愛機VF-19改(ファイアーバルキリー)で戦場に飛び出し、戦うことなく歌を歌い続けます。彼の歌は、敵味方のどちらにも理解されず、マクロス7を守る統合軍のエリートパイロット、ガムリン・木崎からも不快感を示されてしまいます。Fire Bomberの新人ミレーヌ・フレア・ジーナスも、バサラの意図を理解できず不満を募らせていました。

しかし、バサラの歌はやがて敵の兵士の洗脳を解き、スピリチアを糧とする生命体「プロトデビルン」を追い払うといった効果を発揮し始めます。それに着目した統合軍はFire Bomberを民間協力隊「サウンドフォース」として管轄下に置きます。新開発された歌エネルギー変換ユニットやサウンドブースターを装着したサウンドフォースは、襲い来るプロトデビルンを次々に撃退し、人々から喝采を浴びる存在となります。

登場人物:個性豊かな面々

熱気バサラ: 本作の主人公であり、Fire Bomberのボーカル兼リードギター担当です。戦場で歌を歌い続けるという奇抜な行動で、敵味方双方を翻弄します。彼の歌声は、後にスピリチアに影響を与える力を持つことが判明し、物語の鍵を握る存在となります。

ミレーヌ・フレア・ジーナス: Fire Bomberのボーカル兼ベース担当。船団長マクシミリアン・ジーナスの娘であり、アイドル的な人気を誇ります。当初はバサラの行動に反発していましたが、次第に理解を示すようになり、やがて特別な感情を抱くように。

ガムリン・木崎: 統合軍の精鋭部隊ダイアモンドフォースのパイロット。バサラの戦場での行動を「軍規違反」とみなし、厳しく非難します。しかし、バサラの歌の力を目の当たりにし、次第に彼を認めていくことに。ミレーヌとの三角関係も描かれます。

マクシミリアン・ジーナス: マクロス7船団長兼バトル7艦長。ミレーヌの父親であり、第一次星間大戦を生き抜いた伝説のパイロットでもあります。冷静沈着な指揮官として、バロータ軍との戦いを指揮します。

ミリア・ファリーナ・ジーナス: 都市艦シティ7の市長。ミレーヌの母親で、かつては「銀河の妖精」と呼ばれたエースパイロットでした。夫のマクシミリアンと共に、マクロス7船団を率います。

バサラの歌:未知の力と葛藤

バサラの歌は、当初はただのロックミュージックとして描かれていましたが、物語が進むにつれてスピリチアに影響を与える力を持つことが明らかになります。彼の歌は、プロトデビルンを撃退するだけでなく、敵の洗脳を解いたり、スピリチアを失った人々の心を癒したりする力も持ち合わせていました。

しかし、バサラ自身は自分の歌が「兵器」として利用されることに葛藤し、歌の意味を見失ってしまいます。そんな彼が、放浪の旅を経て再び歌い始めた時、その歌声はさらに力強さを増し、プロトデビルンの心を揺り動かすまでになるのです。

マクロス7船団:希望を乗せて

マクロス7船団は、人類の希望を乗せて銀河を旅する巨大な移民船団です。旗艦である新マクロス級7番艦マクロス7を中心に、7隻の大型艦と多数の戦闘艦で構成されています。

マクロス7は、都市艦「シティ7」を居住区画とし、戦闘区画の超大型可変万能ステルス宇宙攻撃空母「バトル7」がドッキングしています。シティ7には、地球と変わらぬ町並みが再現され、人々は平和な暮らしを送っています。しかし、バロータ軍の襲撃により、その平和は脅かされることになります。

メカニック:進化する可変戦闘機

マクロスシリーズといえば、やはり可変戦闘機は欠かせません。『マクロス7』では、VF-19 エクスカリバーやVF-17 ナイトメアといった新型可変戦闘機が登場し、バトロイド(人型ロボット)形態での戦闘シーンは迫力満点でした。

主人公バサラの専用機であるVF-19改 エクスカリバーは、ファイアーバルキリーと呼ばれ、赤を基調とした機体とバトロイド形態における人の顔のような造形が施された頭部が特徴です。バサラはこの機体に乗り込み、戦場で歌を歌い続けます。

敵であるバロータ軍の可変戦闘機も、Fz-109 エルガーゾルンやAz-130A パンツァーゾルンなど、個性的なデザインの機体が登場します。

当時のアニメファンは、プラモデルや玩具を手に取りながら、アニメのメカニックを熱く語り合ったものです。

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