ダンジョン飯

『ダンジョン飯』(ダンジョンめし)は、九井諒子(くいりょうこ)による日本の漫画作品で、ハルタ(KADOKAWA)にて連載されていました。ダンジョンを舞台に、冒険者ライオス一行が、登場する様々なモンスターを現実に存在する調理方法によって料理しながらダンジョンを踏破していく様子を描いた、アドベンチャーとグルメを融合させたグルメ・ファンタジー漫画です。2024年1月から6月までテレビアニメが放送されました。

目次

アニメ情報

  • 放送期間: 2024年1月4日 – 6月13日
  • 話数: 全24話
  • 放送局: TOKYO MXほか
  • 原作: 九井諒子
  • 監督: 宮島善博
  • シリーズ構成: うえのきみこ
  • キャラクターデザイン: 竹田直樹
  • 音楽: 光田康典、土屋俊輔
  • アニメーション制作: TRIGGER
  • キャスト:
    • ライオス:熊谷健太郎
    • マルシル:千本木彩花
    • チルチャック:泊明日菜
    • センシ:中博史
    • ファリン:早見沙織
    • イヅツミ:神戸光歩
    • カブルー:加藤渉
    • リンシャ:高橋李依
    • ミックベル:富田美憂
    • クロ:奈良徹
    • シュロー:川田紳司
    • マイヅル:日笠陽子
    • ヒエン:志田有彩
    • ベニチドリ:鬼頭明里
    • イヌタデ:古谷佳乃
  • 主題歌:
    • OP:「Sleep Walking Orchestra」BUMP OF CHICKEN
    • ED:「翼とつばさ」緑黄色社会

作品の詳細

あらすじ

主人公のライオスは、レッドドラゴンに食べられてしまった妹・ファリンを救出するため、ダンジョンに潜ります。

食料調達の費用を抑えるため、ダンジョンに棲むモンスターを食べるという奇抜な発想に至ったライオスは、魔法使いのマルシル、鍵師のチルチャックと共にパーティを組みます。

そこに、モンスター食に一家言持つドワーフのセンシが加わり、モンスターを食べながらダンジョン深層を目指すことに。

様々なモンスターとの遭遇、調理、そして他の冒険者たちとの出会いを経て、一行はファリンの救出に成功するも、彼女は「狂乱の魔術師」シスルによってキメラと化していました。

再びファリンを救うため、そして迷宮の謎を解き明かすため、ライオスたちは更なる深層へと挑みます。

迷宮の主となること、悪魔との戦い、そして妹との再会を通して、ライオスと彼を取り巻く人々の冒険と成長の物語が描かれています。

登場人物

以下、主要人物とその関係性を詳しく見ていきましょう。

ライオス・トーデン: 主人公。トールマンの青年(26歳)。パーティリーダーを務める剣士で、重度の魔物マニア。妹のファリンを救うためにダンジョンに潜り、食料調達の費用を抑えるためモンスターを食べることを提案する。大雑把で鈍感な性格だが、仲間思い。ファリンとは兄妹という強い繋がりで結ばれている。マルシル、チルチャック、センシとはパーティメンバーとして行動を共にする。シュローとはかつて同じパーティだったが、袂を分かつ。カブルーとは当初敵対するが、後に協力関係となる。

マルシル・ドナトー: ハーフエルフの魔法使い(50歳)。強力な魔法を操る。ファリンの親友であり、ライオスとも付き合いは長い。魔物食には抵抗があるものの、ライオスの提案に渋々ながらも協力する。親しい人が先に死ぬことにトラウマがある。ライオス、チルチャック、センシとはパーティメンバーとして行動を共にする。ファリンとは友情で結ばれている。

チルチャック・ティムズ: ハーフフットの鍵師(29歳)。小柄で童顔だが、パーティの中では最も大人。罠の解除や探索を担当する。毒舌家だが責任感は強い。妻と3人の娘がいる。ミミックやテンタクルスを嫌悪している。ライオス、マルシル、センシとはパーティメンバーとして行動を共にする。

センシ: ドワーフの戦士(112歳)。10年以上魔物食を研究しており、料理の腕前は一流。ライオスたちのパーティに料理担当として加わる。頑固だが料理には真摯。元鉱夫。ライオス、マルシル、チルチャックとはパーティメンバーとして行動を共にする。

ファリン・トーデン: ライオスの妹。トールマンの女性(23歳)。回復魔法や除霊を得意とする魔法使い。物語冒頭でレッドドラゴンに食べられるが、後に蘇生される。蘇生後、「狂乱の魔術師」シスルの影響でキメラと化してしまう。ライオスとは兄妹という強い繋がりで結ばれている。マルシルとは親友。キメラ化後はライオスたちと敵対する。

イヅツミ: トールマンの獣人(17歳)。猫の獣人の姿をしている。元はシュローの部下だった忍者。人間不信。シュローのパーティに所属していたが、後にライオス一行と行動を共にするようになる。

カブルー: トールマンの青年(22歳)。若手の冒険家で、パーティリーダー。迷宮の解呪と魔物の根絶を目的としている。策略家で交渉術に長ける。ウタヤ出身。エルフにトラウマがある。当初ライオスたちと敵対するが、後に目的が一致し協力関係となる。

シュロー: トールマンの東方人種の青年(26歳)。ライオスの元仲間。侍のような格好で刀を使う。本名は半本俊朗。ライオスたちと別れた後、故郷の者と合流し、再びダンジョンに潜る。ファリンに求婚していた。生真面目な性格。イヅツミはかつての部下。ライオスとはかつて同じパーティだったが、袂を分かつ。

©九井諒子・KADOKAWA刊/「ダンジョン飯」製作委員会

主要人物の相関図

あの衝撃をもう一度:モンスターを“食べる”冒険譚

物語は、主人公のライオスが、ダンジョンでドラゴンに食べられてしまった妹・ファリンを救出するため、仲間と共にダンジョンへと乗り込むところから始まります。しかし、彼らはダンジョンに食料を持ち込むのを忘れてしまった。そこでライオスは、ダンジョンに生息するモンスターを食べて飢えをしのぎながら、ファリン救出を目指すという、前代未聞の冒険を提案するのです。

スライム、バジリスク、ミミック、マンドラゴラ…。おなじみのモンスターたちが、食材として、そして料理として登場する様は、まさに衝撃的でした。原作漫画でも話題になった、緻密に描かれたモンスターの生態と、それを調理するプロセスは、アニメでも丁寧に表現されていて、思わず見入ってしまうほどでしたね。

個性豊かな仲間たち:ライオス一行の冒険譚

ライオスの仲間たちも、非常に魅力的です。

冷静沈着で博識なリーダーのライオス、魔法使いでちょっとドジっ子なマルシル、慎重派でしっかり者のハーフフット・チルチャック、そして料理の腕は一流だが、ちょっと変わり者のドワーフ・センシ。

それぞれ異なる個性を持つ彼らが、時には意見をぶつけ合いながらも、協力して困難を乗り越えていく姿は、見ていてとても心温まりました。

魔物料理の数々:見ているだけでお腹が空く…かも?

アニメでは、原作に登場する様々な魔物料理が、美麗な作画で再現されていましたね。

第1話に登場した「大サソリと歩き茸の水炊き」は、そのインパクト抜群のビジュアルで、大きな話題を呼びました。他にも、「バジリスクのロースト」「ミミックの塩茹で」「マンドラゴラの天ぷら」など、食欲をそそられる(?)料理の数々が、視聴者の度肝を抜きました。

当時、これらの料理を再現した食品サンプルが制作され、展示イベントなども開催されましたよね。懐かしい思い出です。

音楽も最高:光田康典氏が手掛ける珠玉のサウンドトラック

アニメ『ダンジョン飯』の音楽は、数々の名作ゲーム音楽を手掛けてきた光田康典氏が担当しました。

壮大なオーケストラサウンドは、ダンジョンの神秘的な雰囲気や、冒険のワクワク感を、見事に表現していました。また、コミカルなシーンでは、軽快な音楽が使われていて、メリハリのある演出が印象的でしたね。

特に、オープニングテーマ「贅沢な匙」は、Kroiというバンドによるファンキーな楽曲で、アニメの世界観にぴったりだと評判でした。

そして、あの感動のラストへ:冒険の先にあるものとは…

ライオス一行は、数々の困難を乗り越え、ついに最下層で狂乱の魔術師シスルに辿り着きます。しかし、シスルはすでに正気を失っており、ライオスたちの説得も虚しく、激しい戦いが始まってしまうのでした。

最後は、マルシルが迷宮の主となり、世界を救うために犠牲になるという、衝撃的な展開でしたね。それでも、ライオスは諦めずに、仲間と共に再びダンジョンへと乗り込み、真の敵である翼獅子を倒すことに成功するのです。

そして、ファリンも無事に救出され、ライオスは人々から「悪食王」として認められるのでした。

アニメ『ダンジョン飯』は、単なる冒険譚ではなく、家族愛や友情、そして「食」の大切さを描いた、感動的な物語でもありました。

放送終了からしばらく経ちますが、今でもあの時の興奮と感動は、色褪せることなく心に残っています。

もしかしたら、あなたも、もう一度『ダンジョン飯』の世界に浸ってみたくなったのではないでしょうか。

アニメ『ダンジョン飯』最新話までネタバレあらすじ解説!

第1話 『水炊き/タルト』

物語は、黄金の国の王を名乗る男の出現から始まります。彼は、魔術師に囚われた祖国を救うよう求め、姿を消します。冒険者ライオスは仲間とドラゴン討伐に挑みますが、食料不足に陥り、妹ファリンがドラゴンに食べられてしまうという悲劇に見舞われます。

なんとか脱出したものの、ファリンは迷宮に取り残され、所持品も失うことに。さらに、仲間の一部が離脱し、金銭的にも困窮します。妹を救うため、ライオスは迷宮内での食料自給自足を提案します。それは、魔物を食べるという驚きの方法でした。

当初マルシルは反発しますが、他に手段はありません。そんな中、魔物食研究家のセンシと出会います。彼はライオスたちに魔物料理を伝授し、サソリと歩きキノコの鍋、スライムの干物など、意外な料理を披露。マルシルも次第に興味を示し始めます。

さらに地下へと進む一行は、新たな魔物や植物に遭遇。人食い植物に捕らわれたマルシルをライオスが救出し、センシの指導のもと、その植物を使ったタルトを作ることに。困難を乗り越え、魔物と向き合い、食を通して迷宮の生態系を知っていく。新たな冒険が幕を開けるのです。

第2話 『ローストバジリスク/オムレツ/かき揚げ』

マルシルは故郷の母を思い出し、ダンジョンで採れた食材を使った料理を懐かしみます。冒険者たちの食事が質素なものである中、センシは栄養バランスの重要性を説き、バジリスク狩りを提案します。バジリスクは鶏の胴と蛇の尾を持つ魔物で、卵は完全栄養食です。

ライオスはバジリスクの生態を解説し、一行は卵の採取に向かいます。途中で別の冒険者たちと遭遇し、彼らをバジリスクから救出する場面もあります。ライオスはバジリスクの弱点を突き、見事討伐します。

センシはバジリスクをローストとして調理し、救出した冒険者たちと分け合います。その後、一行はマンドレイクの採取に向かいます。マンドレイクは引き抜くと悲鳴を上げ、聞くと危険な植物です。マルシルは独自の方法を試みますが失敗し、一時的に精神に異常をきたしてしまいます。

センシは採取したマンドレイクとバジリスクの卵でオムレツを作ります。その後、チルチャックの案内で罠だらけの隠し通路を進みます。火の罠と油の仕掛けを利用し、センシは大蝙蝠のかき揚げを作ることを思いつきます。紆余曲折ありながらも、かき揚げは完成し、一行は迷宮で揚げ物を楽しむことになります。チルチャックはセンシに罠の扱い方を教えることを約束し、物語は進みます。

第3話 『動く鎧』

マルシルは階段続きの道に疲れを感じますが、センシは適度な疲れが食事を美味しくすると言います。チルチャックがライオスの剣を調べると、つばの細工が取れかかっていることが判明します。ライオスは3年前、駆け出しの頃に金剥ぎの一団と行動を共にし、動く鎧に遭遇した過去を語ります。その際、初めて死を経験し、その時の剣を今も持っているのです。

一行は再び動く鎧と遭遇します。いつもと違い、鎧たちは進行を妨害しようとしてきます。ライオスは鎧たちが何かを守っていると考え、おとり作戦を提案します。マルシルとセンシが鎧を引きつけている間に、ライオスは扉の先へ進みます。そこで見たのは、外の鎧より強力そうな動く鎧でした。

ライオスは鎧の行動から、操られているのではなく、生き物だと気づきます。盾についていたのは卵鞘だったのです。彼は鎧の中身を調べ、軟体生物の群生であることを突き止めます。彼らは鎧の中で手をつなぎ、筋肉のように動いていたのです。ライオスは鎧を倒し、マルシルたちと合流します。

センシは鎧の中身を調理することを提案します。マルシルは抵抗しますが、センシは調理を開始します。スープ、炒め物、蒸し焼きの3種類の料理が完成し、ライオスたちは試食します。それぞれの料理の味は異なり、特に蒸し焼きはカビ臭いという結果になります。ライオスは動く鎧の生態について考察し、手つなぎは交尾だった可能性を示唆します。最後に、ライオスは折れた剣の代わりに新しい剣を手に入れ、旅は続くのでした。そして、鎧の中から持ち出した何かを他の3人はまだ知りません。

第4話 『キャベツ煮/オーク』

迷宮地下3階を進むライオス一行は、スケルトンやグールなどと遭遇します。センシはゴーレムに注目し、彼らが拠点としている場所へ案内します。そこはゴーレムを畑として利用した、野菜の栽培場でした。センシはゴーレムに種を植え、肥料を与え、野菜を育てていたのです。

マルシルは許可のない魔法生物の起動は犯罪だと指摘しますが、センシは土を掘り返しているだけだと反論します。収穫した野菜で料理を作る中、センシは火打ち石にこだわり、魔法を使おうとするマルシルを制止します。バジリスクベーコンを使った料理が完成し、一行は食事を楽しみます。

その後、物々交換のため、迷宮内の商人の店へ向かいますが、店はオークに襲撃されていました。センシはオークのリーダーであるゾンと交渉し、野菜と引き換えにオークの野営地に泊めてもらうことになります。オークの野営地で、センシは持参したパン種とオークが持っていた小麦粉でパンを作ることを提案します。

パン作りを通して、マルシルとゾンは互いの種族の歴史について激しく議論します。センシはパンを完成させ、オークたちに振る舞います。ライオスはゾンに妹がレッドドラゴンに食べられたことを話し、ドラゴンの居場所を尋ねます。ゾンは地図を渡し、ドラゴンの目撃情報を教えます。ライオスはオークの言葉を受け、迷宮を手に入れることを考えながら探索することを決意します。最後に、マルシルはキャベツがゴーレムの背中で育ったことを子オークに教え、物語は締めくくられます。

第5話 『おやつ/ソルベ』

カブルーのパーティーはダンジョン探索中にゾンビが持っていた宝石箱を発見し、大量の金銀財宝を手に入れます。街に戻る途中、ライオス一行は全滅した冒険者たちの遺体を発見します。ライオスは剣の異変から宝虫の仕業だと気づき、マルシルを死体から遠ざけます。宝虫の料理をセンシが作り、試食する中でライオスは剣に「ケン助」と名付けます。

その後、大量の霊に遭遇し、マルシルはファリンのような除霊ができないことに落ち込みます。センシは様々な伝承を基にした即席の聖水を作り、霊を退散させます。その際、聖水が凍ってアイスができているのを発見し、試食してみると意外にも美味しかったため、皆で食べます。

ライオスはファリンがいればもっと楽だったと発言し、マルシルとセンシに咎められます。ライオスはファリンの生前の言動を思い出しながらフォローしようとしますが、逆に空気を悪くしてしまいます。最後に、ライオスはファリンに早く戻ってきてほしいと願います。

第6話 『宮廷料理/塩茹で』

チルチャックが扉を開けると、そこはかつて豪奢な食堂だった部屋でした。ライオスは絵画に描かれた料理を食べようとしますが、マルシルに止められます。それでも諦めきれないライオスは、絵の中に入り込もうと試みますが、うまくいきません。何度か試すうちに、ようやく絵の中の料理を食べることができましたが、絵の世界の住人に見つかってしまいます。

なんとか絵から脱出した後、一行は厨房のような部屋で休憩することにします。チルチャックは部屋にあった宝箱がミミックではないかと疑いますが、鍵がかかっていたため別の箱だと判断します。しかし、それはやはりミミックで、チルチャックは中に閉じ込められてしまいます。なんとか自力で脱出した後、センシはミミックを調理することを提案し、塩茹でにして食べます。

チルチャックはミミックのことで動揺していた理由を、過去のトラウマからだと明かします。また、ライオスからミミックと宝虫の関係を聞かされ、さらに動揺します。マルシルに年齢を聞かれたチルチャックは、しぶしぶ29歳だと答えます。最後に、明日は自分たちが魔物の食料になるかもしれないというナレーションで話が終わります。

第7話 『水棲馬/雑炊/蒲焼き』

マルシル達は地下四階の巨大な湖に到着します。湖を渡るため、マルシルは水上歩行の魔法を使おうとしますが、服に付着した魔物の油で上手くいきません。魔法嫌いのセンシは、以前から目を付けていたケルピーの「アンヌ」を利用しようと提案します。しかし、アンヌはミミックの殻を食べてしまい、センシはやむなくアンヌを調理することになります。

湖の探索中、一行はコボルトと人魚の遺体を発見します。ライオスは人魚に興味を示しますが、チルチャックに止められます。ライオスは人魚の藻を使い、ミミックの身と麦の雑炊を作ります。マルシルは雑炊に人魚の卵が入っていたことに動揺します。マルシルはケルピーの脂で石鹸を作ります。

巨大なクラーケンが出現し、センシの指示で弱点を攻撃し、なんとか討伐します。クラーケンを調理しますが、最初は臭いとえぐみが酷いです。タレ焼きにしたところ美味しく食べられることが判明します。しかし、ライオスはクラーケンの寄生虫に感染し、腹痛に苦しみます。センシは、今回の出来事を通して、自分達が迷宮の生態系に組み込まれていることを改めて認識するのでした。

第8話 『木苺/焼き肉』

マルシルが目覚めるとライオスの体調は回復していました。今後のことを話し合う中で、マルシルの魔力不足が深刻な問題だと認識します。回想シーンでは、マルシルが魔術学校でダンジョン研究をしていたこと、ファリンと出会った頃の様子が描かれます。マルシルは安全なダンジョンを作ることを目指していましたが、ファリンとの交流を通して、魔物と生態系の重要性を学ぶことになります。

チルチャックがライオスを起こし、旅を再開しようとしますが、水辺で水の精霊ウンディーネに襲撃されます。マルシルは応戦するも水上歩行の魔法が切れ、絶体絶命のピンチに陥ります。センシが火をおこし援護することで、なんとか危機を脱出。しかし、マルシルは魔力を使い果たしてしまいます。

今後の対策を練る中で、食料がケルピーの肉しかないことが判明。センシがケルピーを調理し、焼き肉にすることを提案します。マルシルも回復のため食べることに。そこへナマリとタンスが現れます。匂いを辿ってきたらしく、ライオス一行が肉を焼いていることに気づき、怒りをあらわにするのでした。

第9話 『テンタクルス/シチュー』

ナマリとタンスの一行と再会したマルシル達。ナマリは以前の件でマルシルに責められますが、タンスの依頼で同行していた事情を説明します。タンスは治療と引き換えに魔法陣の調査協力を持ちかけ、ライオスとセンシが同行することに。

調査中、ライオスはテンタクルスに襲撃されます。センシとナマリの連携で撃退するも、ライオスは麻痺状態に。センシはテンタクルスの触手を調理し、試食。その後、タンスがライオスを治療します。タンスはウンディーネを怒らせたマルシル達に精霊の性質を説明し、地上へ帰還すると告げます。

マルシルは魔力回復のためウンディーネを食べることを提案。センシの鍋とナマリの協力を得てウンディーネを捕獲、シチューを作ります。シチューを食べたマルシルは魔力を回復。タンス達が去り際、ナマリはパーティーへの復帰を申し出ます。チルチャックは反対しますが、ナマリの決意表明を受け、再び仲間となるのでした。最後に、ナマリからシュローがファリンに惚れていたという話が語られます。

第10話『大ガエル/地上にて』

オークの集落を目指すライオス一行は、無数のテンタクルスが生い茂る通路に阻まれます。進むにつれ、大ガエルが出現し、ライオスとマルシルの武器を奪ってしまうのです。チルチャックは壁に仕掛けられた罠を利用し、大ガエルを倒そうと試みます。しかし、テンタクルスが邪魔をしている状態です。

そこでチルチャックは、大ガエルの皮がテンタクルスに触れても平気であることに気づきます。彼は大ガエルの皮を手に巻き、テンタクルスを除去、罠を作動させることに成功します。大ガエルを倒した後、ライオスは皮を鎧として活用することを提案、センシは皮だけでなく肉も調理することを提案します。

レッドドラゴンがオークの集落を襲った痕跡を発見し、マルシルは竜が活動を続けていることを懸念します。ライオスたちはレッドドラゴンとの戦い方を議論し、建物を爆破して動きを封じる作戦を立てることに。センシの鍋が竜の火を防ぐ特殊な金属でできていることが判明、火の息への対策が整います。

センシはレッドドラゴンとの戦いに備えて料理を作り、ライオスたちは食事を摂ります。そして、レッドドラゴンとの戦いに向けて出発するのです。

第11話『炎竜1』

マルシルは建物の崩落準備を完了させ、ライオスたちに何かあっても対応できるよう魔力を温存していました。一方、ライオスたちはレッドドラゴンをおびき寄せる作戦を開始します。ライオスは竜の速度や炎の吐き出す仕組みを説明し、チルチャックは呆れます。竜の炎はセンシの鍋とマルシルの魔法で防げるはずでしたが、鍋が熱くなり作戦は変更を余儀なくされます。マルシルの魔法も効果がなく、ライオスたちは竜の腹部に潜り込むことになります。

センシが竜に攻撃を仕掛けますが、武器は壊れてしまいます。センシはミスリル製の包丁を渡し、ライオスはそれで竜の鱗を貫きますが、致命傷にはなりません。絶体絶命の中、センシは竜の気を引きつけ、その隙にライオスとチルチャックは体勢を立て直します。マルシルの魔法で竜の動きが鈍った隙に、ライオスは鍋に乗って竜の顔まで行き、マルシルが魔法で鍋を爆破、竜を怯ませます。

ライオスは竜の口内に飛び込み、遂に逆鱗を貫きます。竜は倒れ、ライオスは幼い頃ファリンと交わした会話を思い出します。マルシルが気絶しているセンシとチルチャックを見つけ、回復魔法をかけます。ライオスは竜の腹を割き、中を確認しますが、食べたものの痕跡が見当たりません。しかし、吐き出された毛や骨の塊の中から、ファリンの杖を見つけるのでした。

第12話『炎竜2』

マルシルはファリンの遺体を見て蘇生を決意します。チルチャックは魂と肉体の繋がりが弱まっているため、移動が危険だと指摘、マルシルは禁忌の古代魔術を使うしかないと言います。ライオスはファリンを生き返らせてくれと頼み、マルシルは引き受けます。

マルシルはファリンの骨格を組み立て始め、ライオスとチルチャックも手伝います。骨格が完成すると、マルシルは古代魔術の詠唱を開始、気を失ってしまいますが、ファリンは蘇生します。ファリンは混乱しながらも、マルシルやセンシと再会を喜びます。

ファリンは自分が死んでいたこと、レッドドラゴンと戦ったことを聞きます。マルシルは魔物食についても話しますが、ファリンは興味津々です。ライオスがケン助を隠していたことを謝罪、チルチャックは独断を戒めます。

センシは竜の肉を調理しようとしますが、燃料袋に引火し爆発を起こします。ファリンがとっさに防御魔法を発動、皆を守ります。センシは調理を再開、竜肉料理を完成させます。皆で竜肉を味わう中、マルシルはこれまでの冒険をファリンに語ります。

一行は住人のいない家で休息することに。ファリンはライオスの傷を心配し、無茶をしたことを咎めます。ライオスはファリンに二度とあんなことをするなと言い、ファリンはもうしないと答えます。夜が更け、それぞれが眠りにつきます。

第13話『炎竜3/良薬』

シスルがファリンの異様な様子に気づき、ライオスたちも異変を察知します。ファリンはデルガルという人物を探していると言い、シスルは彼女を操っている様子です。シスルはライオスたちを敵とみなし、攻撃を仕掛けます。マルシルは古代魔術で対抗しようとしますが、力及ばず、シスルに圧倒されます。

シスルはファリンに新たな姿を与えようとします。マルシルたちは壁に挟まれそうになりますが、なんとか脱出。チルチャックはオークたちに見つかり、リドというオークの隊長と出会います。リドはセンシの言葉から彼らが族長との約束で来たことを知り、彼らを匿います。

チルチャックはライオスたちにファリンのことを隠し、地上へ帰るように説得しようとします。リドから狂乱の魔術師についての話を聞き、彼らが目をつけられたことを知ります。チルチャックはセンシにも協力を仰ぎ、ライオスたちを騙すことを提案します。

リドの案内で荷物を回収しに戻ると、レッドドラゴンの死体が消えていました。チルチャックはライオスたちに、これ以上の探索は危険だと訴えます。センシも物資不足を理由に地上への帰還を勧めます。最終的にライオスは引き返すことを決意します。

第14話『シーサーペント』

地上への帰還を決めたライオスたちでしたが、時は少し遡ります。

カブルーたちは魚人に襲われ、タンスに蘇生してもらっていました。食料を盗まれたことに気づいたカブルーたちは犯人捜しを始めますが、食料がないため一旦街へ戻ることにします。霧の中で再び魚人と遭遇、それは幻覚魔法であることが判明します。死体回収屋が現れ、カブルーたちに取引を持ちかけますが、カブルーは彼らを始末します。リンシャとの会話で、カブルーは迷宮の現状と島主への不満を語ります。

ミックベルたちが盗まれた食料について話していると、カブルーは以前自分たちに霊除けの術を施したパーティーに心当たりがあると言い出します。それはトーデン兄妹のパーティーで、妹が魔術学校出身であること、パーティー構成の変化などを根拠に推測を繰り広げます。ダイアから「武器屋」という男とナマリの関係を聞き、シュローが以前所属していた島での様子も聞き出します。カブルーは様々な情報から、トーデン兄妹のパーティーが食料を盗んだ犯人だと確信します。

カブルーたちがシーサーペントに襲われた際、ヒエンとシュローに助けられます。カブルーはシュローにファリンの捜索について協力を申し出ます。

一方、ライオスたちは地上への帰還中に再び道に迷い、疲労困憊していました。

第15話『ドライアド/コカトリス』

チルチャックが壁に異変を感じると、迷宮が動き出していることが判明します。センシは食料不足を嘆き、甘い匂いを辿って墓地のような場所にたどり着きます。そこにはドライアドがおり、彼らの花粉によってライオスたちは花粉症のような症状に苦しめられます。チルチャックの機転とセンシの奮闘で何とか撃退しますが、マルシルの杖が破損してしまいます。

ドライアドの果実と蕾を採取し、センシは料理を作ります。ライオスは迷宮の変化を記録し、法則性を見つけようとします。マルシルはライオスに魔法を教え始めます。その夜、ライオスはマルシルの指導の下、初めて魔法を発動させますが、強い痒みに襲われます。

再び迷宮の変動が起こり、コカトリスが出現します。マルシルはコカトリスに噛まれて石化してしまいます。ライオスたちはマルシルの石化を解く方法を模索し、試行錯誤の末、薬草や魔法、コカトリスの肉など様々な要素が複合的に作用し、マルシルの石化は解けます。

マルシルは石化していた間のことをほとんど覚えておらず、状況を把握できないでいます。センシはコカトリスの肉を調理し、皆で食べます。マルシルはこれまでの経緯を謝罪しますが、ライオスたちは感謝を伝えます。最後に、マルシルはセンシが自分を漬物石のように使っていたことを指摘します。

第16話『掃除屋/みりん干し』

チルチャックは迷宮の変動法則を発見し、ライオスたちは以前レッドドラゴンを倒した場所に戻りますが、そこは綺麗に片付けられていました。そこにダンジョンクリーナーが現れ、迷宮内の清掃と修復を行っていることを知ります。

センシは非常食として取っておいた食材を使って料理を作ります。ライオスは食事中に幻聴について話しますが、それは魔力酔いによるものでした。そこへシュローたちが現れます。ライオスたちはシュローにこれまでの経緯を説明し、ファリンの捜索に協力を求めます。

カブルーはライオスたちの話から、彼らが宝石泥棒だと確信します。特に、レッドドラゴンを倒したこと、動く鎧を食べたこと、そして何より「妹を食べたレッドラゴンを食べた」という発言に驚愕します。カブルーはライオスたちに様々な質問を投げかけ、彼らの行動を分析します。

シュローはマイヅルから食事と睡眠を促され、ライオスたちからこれまでの経緯を聞きます。そこにカブルーたちも合流し、ライオスはファリンを蘇生するために黒魔術を使ったことを明かします。シュローは黒魔術の罪深さを語り、ライオスたちを糾弾しようとしますが、カブルーに制止されます。

場面は変わり、ファリンがデルガルという人物を探している場面で終わります。

第17話『ハーピー/キメラ』

カブルーはシュローにライオスが黒魔術を使ってファリンを蘇生したことを告げ、シュローは激怒します。ライオスはシュローに事情を説明しようとしますが、シュローは聞き入れません。そこへハーピーの群れが襲来し、シュローの部下たちが応戦します。

ライオスはファリンが以前とは違う姿になっていることに気づき、マルシルに問い詰めます。マルシルはファリンが変化していることを認めますが、ライオスはファリンを元に戻そうと決意します。カブルーはライオスに、ファリンを操っているのは迷宮の主だと告げます。

ライオスはシュローと口論になり、殴り合いに発展します。マイヅルが仲裁に入り、死者の蘇生と負傷者の治療を行います。シュローはライオスたちと袂を分かち、地上へ帰還することを決めます。カブルーはライオスに、迷宮の主を倒した後にどうするのかを問い、ライオスが次の迷宮の主になる可能性を示唆します。

カブルーはライオスにハーピーの卵で作った卵焼きを勧めます。シュローは地上へ戻る前に、ライオスに鈴を渡し、黒魔術のせいで地上に戻れなくなった時のために、東方へ逃亡する手配をすることを伝えます。カブルーはライオスに別れを告げ、再び会うことを示唆します。ライオスたちは再び迷宮の深部へと向かう決意を新たにします。

第18話『シェイプシフター』

チルチャックが迷宮の変動法則を発見したことで、ライオスたちはファリンと別れた場所に戻りますが、そこは綺麗に清掃されていました。ダンジョンクリーナーの仕業だと判明します。ライオスはファリンがデルガルという人物を探していること、そして狂乱の魔術師がデルガルを捜していることを説明します。

吹雪の中、一行は横穴に避難しますが、そこでシェイプシフターに遭遇します。シェイプシフターはライオスたちの姿に化けており、誰が本物か分からなくなります。ライオスは彼らの行動を観察し、料理をさせることで本物と偽物を区別しようとします。

ライオスの観察眼により、偽物と判断されたシェイプシフターは退治されます。ライオスは判断理由を説明し、マルシルの発言から魚人の卵を食べたことがないことに気付いたことも明かします。料理を作り直していると、アセビが現れ、武器を捨てるように要求します。

第19話『山姥/夢魔』

アセビが現れ、マルシルに自身にかけられた呪術の解除を求めます。マルシルは東方の言語で記された術式を解読、解除を試みるのです。その間、センシはアセビのために料理を作りますが、アセビは食事のマナーが悪く、偏食も見せるのでした。食事中、山姥が現れ、センシとライオスが応戦することになります。

ライオスはアセビが自分たちを追ってきた理由を尋ねます。アセビは体にかけられた呪いを解く方法を探しており、マルシルにその力があると考えたためでした。マルシルは魂の結合は元に戻せないことを説明しますが、ライオスはファリンの例を挙げ、希望を捨てないことを語ります。センシはアセビに、迷宮の主なら魂の分離について何か知っているかもしれないと提案します。

ライオスはマルシルの様子から、彼女が夢魔(ナイトメア)に取り憑かれていることに気づきます。ライオスは以前シュローが取り憑かれた際にファリンが夢の中に入って助けた方法を試そうとします。ライオスはマルシルの夢の中に入り込みますが、そこは幼いマルシルが巨大な怪物に怯える世界でした。ライオスはマルシルを励まし、彼女の恐怖の根源が死への不安ではなく、大切な人との別れへの不安であることを理解します。マルシルは自力でナイトメアを撃退、目を覚ますのです。センシはナイトメアを料理し、その際にナイトメアが食べた夢が蜃気楼として現れます。マルシルはその蜃気楼を見て、夢の内容を思い出すのでした。

第20話『アイスゴーレム/バロメッツ』

マルシルたちはレッドドラゴンと戦った広間に到着します。荷物は荒らされていましたが、寝袋などは無事でした。マルシルが魔法陣を起動するとアイスゴーレムが現れます。チルチャックの指示を受けたイヅツミが核を破壊し、撃破に成功します。マルシルは魔法陣の熱を利用して暖を取り、センシは様々な食材を使った料理を調理します。イヅツミは料理を勝手に食べ始めますが、センシから食事のマナーを教わります。

ライオスはイヅツミに同行理由を尋ねます。イヅツミは呪いを解く方法を探しており、マルシルに期待していると答えます。マルシルは魂の結合は元に戻せないと説明しますが、ライオスは希望を捨てないと語るのでした。センシは迷宮の主なら何か知っているかもしれないと提案します。その後、ライオスはマルシルが夢魔に取り憑かれていることに気づき、彼女の夢の中へ入ります。そこでライオスはマルシルの恐怖の根源が大切な人との別れへの不安であることを理解し、励ますのです。マルシルは自力で夢魔を撃退し、目覚めます。センシは夢魔を料理し、その影響でマルシルの夢が蜃気楼として現れます。

一行は再び旅を始めますが、イヅツミは魔物食を嫌がります。ライオスは食と栄養について説明しますが、イヅツミは聞き入れません。そこにバロメッツが現れ、イヅツミは捕獲しようとしますが、ダイアウルフに邪魔されます。マルシルはイヅツミに、嫌なことを避けていては目標にたどり着けないと諭します。オオカミを退けた後、センシはバロメッツを使った料理を作ります。イヅツミは最初は嫌がっていましたが、その味に驚きます。マルシルはイヅツミに過去のことを尋ねます。そして、再び旅が始まるのでした。

第21話『卵/黄金郷』

地上に戻ったミックベルたちは、シュローとカブルーと共に島主への報告に向かいます。西方エルフの船が島に到着し、迷宮の調査と制圧を始めようとしていました。カブルーはエルフのやり方を危惧し、島主への報告で迷宮封鎖を提案します。彼は故郷を迷宮で失った過去を持ち、その悲劇の再来を恐れていたのです。彼の訴えに島主はエルフの強行策を保留し、カブルーに事態を任せることにします。

一方、ライオスたちは黄金城の住人たちが暮らす村にたどり着きます。彼らは魔物を家畜として飼育し、地上の生活を維持していました。マルシルは村の結界に興味を示すものの、その解読は困難を極めます。村の主人ヤアドは、自身が滅びた黄金の都の王デルガルの孫であることを明かし、一行を食事に招待します。食事の席でヤアドは狂乱の魔術師と祖父の関係、そして自身たちが不老不死の呪縛を受けていることを語り、彼らに伝わる予言について語り始めます。それは「翼持つ剣を携えた者」が狂乱の魔術師を倒し、彼らを解放するという内容でした。ヤアドはライオスにその予言の成就を求めます。

ライオスは返答を保留し、その夜、センシはライオスに、かつてオークの族長に言った言葉を思い出させます。そして、彼らに一晩考える時間を与えるのでした。

第22話『グリフィン/使い魔』

ライオスたちは黄金城の村を後にし、迷宮へと戻ります。ヤアドから有翼の獅子の力を借りるように助言を受け、最深部を目指すことになります。道中、マルシルはファリンの足跡らしきものを発見しますが、それはグリフィンによるものでした。グリフィンに襲われ、センシが連れ去られてしまいます。

マルシルは使い魔を召喚してセンシを捜索することにします。ライオスとチルチャックは素材集めを手伝いますが、マルシルは使い魔の操縦に苦労します。なんとかセンシを発見するも、グリフィンに磔にされていました。ライオスはグリフィンに対抗するための助言をマルシルに求め、彼女は試行錯誤の末、独自の使い魔「スカイフィッシュ」を召喚します。スカイフィッシュの活躍によりセンシは無事救出されます。

その後、ライオスはグリフィンを調理し、弔いと食事を兼ねた料理を振る舞います。食後、チルチャックは自身の過去を語り始め、センシにも自身のことを話すように促します。センシはイズガンダのセンシと名乗り、かつて小さな坑夫団の一員だったこと、そして黄金に輝く古代の城、つまりこの迷宮を発見した経緯を語り出すのでした。

第23話『グリフィンのスープ/ダンプリング1』

センシは若い頃、坑夫団の一員として黄金の城、すなわち迷宮を発見します。探索中に仲間を失い、迷宮に閉じ込められたセンシは、生き延びるために魔物の肉を食べることを余儀なくされます。仲間の一人、ギリンもグリフィンに襲われたと言い残し、姿を消します。その後、オークに捕らえられたセンシは彼らから知識を学び、地上へ帰還しますが、迷宮で食べた肉への疑念を抱え続けていました。

現代、ライオスたちはセンシのためにグリフィンのスープを再現しようとしますが、当時の味とは全く違いました。ライオスはセンシが食べたのはグリフィンではなく、ヒポグリフだったと推測します。さらに、彼らを襲ったのはチェンジリングというキノコ型の魔物の影響で姿を変えたヒポグリフだった可能性を示唆します。ライオスたち自身もチェンジリングの影響で種族が入れ替わってしまいます。元の姿に戻るため、彼らは再び迷宮の奥へと進むことを決意します。

元の姿を探しながら、彼らは最奥を目指します。ガーゴイルに襲われるも撃退し、扉の奥へ進みます。そこでドワーフの遺物である場所を発見し、ライオスはダンプリングを作ります。人種や土地で調理法が変わっても、結局どれも美味しいという話から、姿が変わっても自分たちは自分たちだと励まします。マルシルからエルフとドワーフの戦争と、この迷宮が様々な文化の衝突点であることを聞きます。元の姿に戻る方法を探しつつ、彼らはさらに奥へと進むのでした。

第24話『ダンプリング2/ベーコンエッグ』

ライオスたちはチェンジリングの影響で姿を変えたまま迷宮を進みます。チルチャックはキノコの作用が一時的なものか、副作用があるのではないかと推測します。ライオスはファリンが竜の下半身のせいで人里で暮らせない可能性を案じ、キノコの力で下半身を変えられないかという発想に至ります。

ガーゴイルに襲われた際、彼らはチェンジリングの胞子を利用してガーゴイルの姿を変えることに成功します。水で胞子を洗い流せば元の姿に戻ることを知り、一旦元の姿に戻りますが、迷宮の変化に気づきます。その後、ライオスは食事を作り始め、センシはファリンの状態をベーコンエッグに例え、竜の部分を食べ尽くせば元の姿に戻せるのではないかと提案します。しかし、竜の体は巨大で、完食には大人数と長い時間が必要でした。そこでライオスは、オークや黄金城の住人など、知り合いに協力を仰ぐことを考えます。

目標が定まった一行は、最深部から有翼の獅子を解放し、狂乱の魔術師を無力化し、ファリンの竜部分を食べる仲間を探すことになります。その頃、ナマリ、シュロー、カブルーは迷宮の変化を感じ取っていました。一方、ファリンはシスルと行動を共にしていましたが、シスルはファリンが何かを食べるのを制止していました。ライオスはファリンの竜部分を調理する場合の献立を考えていましたが、マルシルに窘められます。センシが食事を作り始めると、ダンジョン飯は食うか食われるかの世界であり、食は生の特権であるというナレーションで物語は締めくくられます。

続報

アニメ「ダンジョン飯」の続編となる第2期の制作が決定しました。続報として、作品の魅力を垣間見れる特報映像とキービジュアルが公開されています。気になる放送時期については、今後の発表が待たれる状況です。

アニメ『ダンジョン飯』を見るには?

アニメ『ダンジョン飯』を、どこで見れるのか、無料トライアルを利用してお得に視聴する方法と併せてご紹介します。

アニメ『ダンジョン飯』配信サービス一覧

以下は、アニメ『ダンジョン飯』を配信している主なサービスと、無料トライアルの有無、月額料金をまとめた表です。(2024年6月時点の情報です。最新の情報は各サービスサイトでご確認ください。)

サービス名配信状況無料期間月額料金特徴
DMM TV見放題30日間550円(税込)アニメ4,900本以上が見放題。エンタメ系含め19万本以上の作品を扱う。無料体験でDMMサービス内で使える550ポイント付与。
U-NEXT見放題31日間2,189円(税込)見放題作品数32万本以上と豊富。映画、ドラマ、アニメ、電子書籍、漫画など幅広いジャンルを楽しめる。無料トライアルで600円相当のポイント付与、継続特典として毎月1,200円相当のポイント付与。
ABEMAプレミアム見放題580円(税込)/1,080円(税込)24時間編成のニュース専門チャンネルをはじめ、バラエティ、ドラマ、アニメ、スポーツなど多彩なジャンルのチャンネルを放送。広告付きABEMAプレミアムプランもあり。
Disney+見放題990円(税込)/1,320円(税込)ディズニー、ピクサー、マーベル、スター・ウォーズ、ナショナル ジオグラフィックなどの作品が見放題。
Amazon Prime Video見放題30日間600円(税込)Amazonプライム会員特典の一つ。映画、ドラマ、アニメなど幅広いジャンルを配信。
dアニメストア見放題31日間550円(税込)アニメに特化した配信サービス。
Lemino見放題31日間990円(税込)映画、ドラマ、アニメ、音楽ライブなど幅広いジャンルを配信。
Hulu見放題1,026円(税込)映画、ドラマ、アニメなど幅広いジャンルを配信。
FODプレミアム見放題976円(税込)フジテレビの番組を中心に配信。
Netflix見放題790円(税込)〜オリジナル作品が豊富。
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