2019年ネット流行語で振り返る一年:あの時、ネットはこうだった

2019年は、令和への改元という歴史的な出来事を迎え、社会全体が新たな時代への期待に胸を膨らませた年でした。インターネットの世界もまた、多様な出来事やムーブメントが生まれ、数多くの流行語が飛び交いました。これらの言葉は、その時代を象徴する鏡となり、後世に当時の空気感を伝える貴重な手がかりとなります。そこで今回は、2019年のネット流行語の中から特に話題となった10個の言葉を選び、その背景や意味を掘り下げていきたいと思います。

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にじさんじ

2019年のネット流行語大賞に輝いたのは、バーチャルライバーグループ「にじさんじ」でした。「にじさんじ」は、個性豊かなバーチャルライバー(VTuber)たちが、YouTubeなどのプラットフォームでライブ配信や動画投稿を行うことで人気を集めました。その勢いは凄まじく、ネット流行語大賞を受賞するほど、ネットユーザーの間で広く認知される存在となりました。バーチャルという新しい表現形態が、多くの人々を魅了したと言えるでしょう。

我妻善逸(あがつまぜんいつ)

「鬼滅の刃」に登場するキャラクターである我妻善逸は、臆病ながらもいざという時には雷の呼吸を繰り出すギャップが魅力的な人物です。その人気は非常に高く、ネット上でも多くのファンアートやコメントが見られました。特に、彼が極限状態で発揮する圧倒的な戦闘能力は、多くの視聴者の心を掴んだと言えるでしょう。アニメの人気と共に、キャラクターの名前も広く知られるようになりました。

鬼滅の刃

社会現象ともなった大人気漫画・アニメ「鬼滅の刃」は、数多くの流行語を生み出しました。作中に登場するキャラクター名や技名、名台詞などがネット上で頻繁に使用され、その影響力の大きさを物語っています。アニメーションの質の高さ、魅力的なキャラクター、そして心を揺さぶるストーリーが、幅広い層の支持を集めた要因と言えるでしょう。

柱(鬼滅の刃)

「鬼滅の刃」に登場する最強の剣士たちを指す「柱」も、ネット流行語となりました。それぞれが異なる呼吸法を使い、鬼と戦う姿は多くのファンを魅了しました。彼らの個性豊かなキャラクター設定も、人気の要因の一つと言えるでしょう。

竈門炭治郎(かまどたんじろう)

「鬼滅の刃」の主人公である竈門炭治郎は、家族を鬼に殺され、鬼となってしまった妹を人間に戻すために戦う少年です。彼の優しさやひたむきさは、多くの読者・視聴者の共感を呼びました。彼の名前が広く知られるようになったのも、作品自体の人気の高さを反映していると言えるでしょう。

十二鬼月(じゅうにきづき)

「鬼滅の刃」に登場する鬼の精鋭部隊である十二鬼月も、ネット流行語となりました。それぞれが強力な力を持つ鬼であり、炭治郎たちの前に立ちはだかる強敵として描かれています。彼らの存在が、物語に緊張感と深みを与えていると言えるでしょう。

胡蝶しのぶ(こちょうしのぶ)

「鬼滅の刃」に登場する「柱」の一人、胡蝶しのぶも多くのファンを持つキャラクターです。その美貌と裏腹に、毒を使うという特異な戦闘スタイルが印象的です。彼女の独特なキャラクター性は、ネット上でも話題を呼びました。

ポプテピピック

シュールなギャグアニメ「ポプテピピック」は、2018年に引き続き2019年もネット上で話題となりました。予測不能な展開やパロディ要素が、多くの視聴者を惹きつけました。独特の世界観は、他の作品とは一線を画しており、ネット文化に大きな影響を与えたと言えるでしょう。

令和

2019年は、元号が平成から令和に改元された歴史的な年です。新しい時代の幕開けを象徴する「令和」という言葉は、メディアやネットで頻繁に使用され、広く浸透しました。新しい時代への期待と希望が込められた言葉と言えるでしょう。

御伽原江良(おとぎばらえら)

バーチャルライバーグループ「にじさんじ」に所属する御伽原江良も、ネット流行語にランクインしました。彼女の個性的なキャラクターや配信スタイルが、多くのファンを獲得しました。バーチャルライバーという新しい文化が、着実に広まっていることを示していると言えるでしょう。

まとめ

2019年のネット流行語を振り返ると、「鬼滅の刃」関連の言葉が目立つ一方で、バーチャルライバーという新しい文化の台頭も顕著でした。これらの言葉は、当時のネット文化や社会現象を反映しており、後世にその時代を伝える貴重な資料となります。流行語は、単なる言葉の流行にとどまらず、時代の空気や人々の関心を映し出す鏡のような存在と言えるでしょう。これらの言葉を通して、私たちは過去を振り返り、未来を考えるヒントを得ることができるのではないでしょうか。

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