五郎丸
2015年、ラグビーワールドカップで日本中を熱狂の渦に巻き込んだ五郎丸歩選手。彼の代名詞とも言えるのが、プレースキック前の独特なポーズです。両手を合わせ、精神を集中させるその姿は、「五郎丸ポーズ」として広く知れ渡りました。このポーズは、SNSを中心に瞬く間に拡散し、多くの人が真似をする現象となりました。五郎丸選手自身も「五郎丸」という言葉自体も、その年のネット流行語大賞に輝いたのです。ラグビーというスポーツが、これほどまでに注目を集めたのは、記憶に新しいところです。
安心して下さい、穿いてますよ。
お笑い芸人、とにかく明るい安村さんの持ちネタ「安心して下さい、穿いてますよ。」も、2015年を代表する流行語の一つです。全裸に見える姿で現れ、不安がる観客に対し、この言葉を発するギャグは、老若男女問わず幅広い層に受け入れられました。テレビ番組はもちろん、ネット上でもパロディ動画や画像が多数作られ、大きな話題となりました。このフレーズは、一瞬のインパクトと安心感を与える絶妙なバランスが、人々の心を掴んだと言えるでしょう。
爆買い
中国からの観光客による大量消費を表す「爆買い」も、2015年の流行語大賞に選ばれました。日本の家電製品や化粧品、医薬品などが、中国人観光客の間で人気を集め、百貨店やドラッグストアなどで大量に購入される様子は、ニュースなどで大きく取り上げられました。この言葉は、当時のインバウンド需要の高まりを象徴する言葉と言えるでしょう。
トリプルスリー
プロ野球界で生まれた「トリプルスリー」も、2015年の流行語となりました。これは、1シーズンで打率3割、30本塁打、30盗塁を達成することを指す言葉です。当時、柳田悠岐選手と山田哲人選手が同時に達成したことで、大きな注目を集めました。野球ファンのみならず、多くの人々がこの言葉を知るきっかけとなったのではないでしょうか。
ドローン
近年、様々な分野で活用されているドローンですが、2015年は特に注目が集まった年と言えます。首相官邸へのドローン落下事件など、ネガティブなニュースもありましたが、その一方で、空撮や測量など、ドローンの可能性を示す情報も多く発信されました。この出来事をきっかけに、ドローンという言葉が広く一般に認知されるようになったと言えるでしょう。
マイナンバー
2016年から運用が開始されたマイナンバー制度ですが、2015年はその導入に向けて、様々な情報が飛び交った年でした。制度の概要やメリット、デメリットなど、様々な議論が交わされる中で、「マイナンバー」という言葉は、多くの人の耳に届くようになりました。
アベ政治を許さない
安保法制をめぐる議論が白熱した2015年。「アベ政治を許さない」というプラカードを掲げるデモの様子は、ニュースなどで頻繁に報道されました。このフレーズは、当時の政治状況を象徴する言葉として、広く知られることとなりました。
SEALDs
安保法制に反対する学生団体SEALDs(シールズ)の活動も、2015年の社会現象の一つです。若者たちが中心となって行われたデモや集会は、多くのメディアで取り上げられ、「SEALDs」という言葉は、広く知られるようになりました。
エンブレム
2020年東京オリンピックのエンブレム問題も、2015年を象徴する出来事の一つです。当初のデザインが盗用疑惑で取り下げられたことは、大きなニュースとなりました。「エンブレム」という言葉自体も、この騒動を通じて、多くの人の記憶に残ったのではないでしょうか。
ラッスンゴレライ
お笑いコンビ、8.6秒バズーカーの持ちネタ「ラッスンゴレライ」も、2015年に大流行しました。意味不明な言葉の羅列と独特のリズムが特徴的なこのネタは、子供たちを中心に大人気となり、様々な場所で耳にするようになりました。
まとめ
2015年は、ラグビーワールドカップでの日本の躍進や、安保法制をめぐる議論、東京オリンピックのエンブレム問題など、様々な出来事がありました。これらの出来事を背景に、今回紹介したような流行語が生まれ、人々の間で共有されたのです。流行語は、その時代を映す鏡と言われます。2015年の流行語を振り返ることで、当時の社会の様子や人々の関心事を垣間見ることができるのではないでしょうか。これらの言葉は、単なる一時的な流行に留まらず、その年を象徴するキーワードとして、後世に語り継がれていくことでしょう。そして、これらの言葉を通して、私たちは過去を振り返り、未来へと繋げていくことができるのです。
これらの言葉以外にも、「刀剣女子」「ラブライバー」「ドラゲナイ」など、様々なネット流行語が2015年を彩りました。これらの言葉は、当時のインターネット文化や社会現象を反映しており、今振り返ってみると、当時の空気感を鮮やかに蘇らせてくれるのではないでしょうか。
これらの流行語は、当時の社会情勢や文化、人々の関心事を反映しており、時代を映す鏡のような存在と言えます。後年、これらの言葉を振り返ることで、当時の社会の様子や人々の感情を追体験することができるでしょう。
以上、2015年のネット流行語について、10個の言葉を中心に解説しました。これらの情報が、読者の皆様にとって、過去を振り返り、未来を考える一助となれば幸いです。